adbird(広告鳥) 備忘録

Xubuntu のマウス反応調整

ラズパイ4にインストールしたXubuntuオーバークロックしてだいぶ快適になったが、ブラウジングの際のマウスのホイールを使ったスクロールがぎこちない気がする…。

ということで、マウスホイール等の反応の調整。

ポインターの動きの速度調整

設定 > マウスとタッチパッドポインター速度 で速める。

マウスホイールの動きの調整

ホームディレクトリ(home/ユーザー名/)に、以下の内容の「.imwheelrc」ファイルを置く。

".*"
None, Up,   Button4, 4
None, Down, Button5, 3

1行目の".*"は全てのアプリに適用するという意味。

Up(Down)の行の最後の数字がマウスホイールを上(下)に回したときの速度。

$ imwheel

で起動。速くなっているはず。

特定のアプリにだけ適用させたい場合、例えばVialdiブラウザだけに適用させたい場合、
「.imwheelrc」ファイルの1行目を".*"ではなく、"vivaldi-stable"とする。

もしアプリ名が不明な場合

xprop WM_CLASS | grep -o '"[^"]*"' | head -n 1

をして、適用させたいアプリのウィンドウをクリックすれば、端末に表示される。

お好みの速度に調整する場合は、上記の「.imwheelrc」ファイルの数字を変えて、

$ imwheel -k

で imwheel を再起動。

あとは「自動起動するアプリケーション」設定で

名前・コマンドとも「imwheel」

にしておけば、システム起動時にimwheelが自動起動する。

ラズパイ4に Xubuntu 20.04.2 LTS インストール

※最終更新:2021年6月9日

2021年5月上旬現在、ラズパイ用のUbuntuデスクトップは21.04しかない。

しかし、21.04はサポート期間が短いので、2025年まで使えるUbuntu Server 20.04.2 LTS(64bit) のサーバー版をインストール後、Xubuntuデスクトップ環境にした。

おおよそは第624回 Raspberry Pi 4にデスクトップ版Ubuntuをインストール:Ubuntu Weekly Recipe|gihyo.jp … 技術評論社の通り。



Raspberry Pi ImagerでMicroSDカードにイメージを書き込む

ラズパイとは違う別のPCにRaspberry Pi Imagerをインストールする。

Ubuntuなら

$ sudo snap install rpi-imager

でインストールできる。

あとはそのRaspberry Pi ImagerでMicroSDカードにUbuntu Server 20.04.2 LTS(64bit)サーバー版のイメージを書き込む。MicroSDカードに入っていたデータは消えるので注意。

サーバー版を起動

MicroSDカードをラズパイに挿して、マウス・キーボード・LANケーブルをつないで、電源を入れる。

起動したら、アカウント名「ubuntu⁠」⁠、パスワード「ubuntu」でログイン。

パスワード変更を求められるので、任意のパスワードに変える。

以下で、アップデートする。

$ sudo apt update
$ sudo apt full-upgrade -y

ただし、2つ目のコマンドの際、自動アップデートがすでに動いていて、「今はダメ。ちょっと待て」的なのが、ずらずらと表示されるかもしれないので、その時は、 ctrl + c でキャンセルして、30分ほど待ってから、$ sudo apt full-upgrade -y を実行。

Xubuntuデスクトップ化

GitHub - wimpysworld/desktopify: Convert Ubuntu Server for Raspberry Pi into a Desktopを使って、Xubuntuデスクトップ化。

※キーボードの設定が英語キーボードになっているので、以下の「https:」の「:」を入力しようとしても、日本語キーボードだと出てこないことがある。そのときは Ctrl; で「:」が入力できるはず。

$ git clone https://github.com/wimpysworld/desktopify.git
$ cd desktopify
$ sudo ./desktopify --de xubuntu

インストールが終わったら、再起動。

$ sudo reboot

日本語化ほか

日本語化

メニュー > Setting > language support

で日本語設定に。

キーボード設定を変更

$ sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration

Generic 105-key PC (intl.) → Japanese → Japanese → The default for the keyboard layout → No compose key → Yes

タイムゾーンを設定

$ timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

新規ユーザーを作って、piユーザーを削除する

設定 > ユーザとグループ で新規ユーザーを作って、sudo が使えるようにしたりする。

一度、再起動後、新規作成したユーザーでログインして、piユーザーを削除。

アップデートのリポジトリ追加

しばらく使っていて、$ sudo apt update && sudo apt upgrade でアップデートしようとするも、一向にアップデートが来ない。おかしい…と思ったら、security と updates のリポジトリが適用されていない。

メニュー>設定>ソフトウェアとアップデート で、security と updates のリポジトリにチェックを入れてアップデートしようとすると、エラーが出て、失敗する。日本のサーバーでもダメ。

 $ sudo geany sources.list

で sources.list を見てみると、

deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ focal main universe restricted multiverse
deb-src http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ focal main universe restricted multiverse

がメインサーバーらしいので、下記のように -security と -updates を加えた行を追加。

deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ focal-security main universe restricted multiverse
deb-src http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ focal-security main universe restricted multiverse
deb http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ focal-updates main universe restricted multiverse
deb-src http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/ focal-updates main universe restricted multiverse

これでうまくいった。

参考:

オーバークロック

※自己責任で。

マウス反応調整

フォント・アプリをインストール

適宜、インストール。

いろんな日本語フォント

$ sudo apt install fonts-ipaexfont fonts-ipamj-mincho fonts-takao fonts-umeplus fonts-mplus fonts-motoya-l-cedar fonts-motoya-l-maruberi

他にどんな日本語フォントがレポジトリにあるかは以下のコマンドで検索。

$ apt search japanese ^fonts-

よく使うアプリをインストール

$ sudo apt install firefox conky vlc plank geany smplayer

Vivaldi ARM・64bit版

僕がメインで使っているvivaldiブラウザはARM版を提供しているけど、2021年5月14日現在、公式サイトのダウンロードのメニューで出てくるARM版は、32bit版で64bit版ではない

※2022年7月18日現在、Vivaldiをダウンロード | Vivaldi BrowserのメニューでARM・64bit版も出てくるようになったので、下記は必要のような手順は必要なくなった。

しかし、64bit版もダウンロードできる。

Vivaldiをダウンロード | Vivaldi Browserで、ダウンロードメニューの「Linux DEB ARM」の上で右クリック(またはページのソースを表示して、ctrl+Fで armhf を検索)でURLを取得。

URLの最後の armhf.deb を arm64.deb に変えて、ダウンロード

例えば、以下のようにwgetでダウンロード。

$ wget https://downloads.vivaldi.com/stable/vivaldi-stable_3.8.2259.40-1_arm64.deb

インストール。

sudo dpkg -i *.deb

マウスホイールによるページのスクロールが重たい気がしたので(とくにサイドパネルに表示させたtwicliが)、設定で「滑らかにスクロールする」のチェックを外したら、改善された気がする。

Firefoxバグ対応

※追記89.0.1へのアップデートで問題が修正されたので、以下は必要なくなりました。

Firefoxを89にアップデートしたら、YouTube動画の表示がひどいことになってしまった。

対応方法は以下の通り。

アドレスバーに about:config で

  • gfx.webrender.force-disabled を true にする。

参考リンク: Firefox 89 on Raspberry Pi - visual codec artifacts | Firefox Support Forum | Mozilla Support

Pandoc

リポジトリのは古いので。

プリンタ

SMplayerでラジオを聴く

環境はUbuntuXubuntuをインストールしたラズパイ4でもできた。

NHKラジオ

NHKラジオ らじる★らじるの各放送局のURLを

https://www.nhk.or.jp/radio/config/config_web.xml

から取得。(ちょいちょい変わるらしいので、そのときはNHKネットラジオAPI プログラミング解説でチェック。)

SMplayerでURLを開くと再生される。

再生されない時は、オプション>環境設定>全般>マルチメディアエンジン が、mpv になっていることを確認する。mpvではないと再生されないようだ。

再生されている状態で、開く > ラジオ > 現在のメディアを追加 でラジオに登録しておけば、次回はすぐに再生できる。

開く > ラジオ > 編集 で、名前を分かりやすい名前に変えておくといい。

Radiko

以下のページで「Download ZIP」をクリック、ダウンロード後に展開。

GitHub:ji6czd/radiko.py

展開したディレクトリからradiko.pyを取り出し、ユーザーディレクトリ(/home/ユーザー名/)に入れる。

radiko.pyを右クリック>プロパティ>アクセス権>「プログラムとしての実行を許可する」にチェックを入れる。

音量調整ができるようにffplayではなく、SMplayerを使うように調整。
radiko.pyをテキストエディタ(geanyなど)で開いて、最後の方を以下のようにする。

#以下をコメントアウト
#os.system( f"ffplay -nodisp -loglevel quiet -headers 'X-Radiko-Authtoken:{token}' -i '{m3u8}'")

#以下を追加
os.system( f"smplayer '{m3u8}'")

radikoのサイトでチャンネル名を調べる(チャンネルのURLが https://radiko.jp/#!/live/MBC であれば、live/に続くMBC)。

鹿児島市から聴けるのは以下の通り。

聴きたいチャンネルを指定して実行。例えば、μFMなら

$ python3 radiko.py MYUFM

58行目で文法エラーが出て動かない場合、radiko.pyをテキストエディタで開いて、57行目の波括弧 } の前で改行して、 } を次の行に送る。(そのうち、スクリプト作成者さんが修正してくれるかも)

SMplyaerで再生されるはず。

その他のインターネットラジオ

Internet Radio: Music from Thousands of StationsSHOUTcast - Homeで、聴きたい番組の「.pls」ファイルなどをダウンロード、SMplayerで開く。

再生されている状態で、開く > ラジオ > 現在のメディアを追加 でラジオに登録しておけば、次回はすぐに再生できる。

登録するとラジオ名が番組名ではなく、その時聞いていた曲名になることが多いので、開く > ラジオ > 編集 で、名前を番組名など分かりやすい名前に変える。

Xubuntu on ラズパイ4 でプリンタPX-S160Tを使う

エプソンのモノクロプリンタPX-S160T(購入価格:14,744円。2019年12月)。

Xubuntuをインストールしたラズパイ4では、CUPSに登録されておらず、公式のEPSON Download Centerでも、ARM用のドライバーはない。

ここ(EpsonのプリンタドライバをRasPi用にビルドしたよー - おはよう君需要なし)をみて、ドライバをビルドしようとしたけど、途中でエラーが出て、失敗。

万事休すか…と思いつつ、ふと、Synapticパッケージマネージャーに「epson」と打ち込んだら、「printer-driver-escpr」が出てきて、epsonのインクジェットプリンタのドライバーって説明が書いてあったから、いや、まさかな…と思ってインストールしたら、あっさりと印刷できた。

結論:

$ sudo apt install printer-driver-escpr

というか、プリンタードライバー開発キット ESC/P-R Library |開発支援情報|エプソンパートナーズネット|エプソンを見ると、

ESC/P-R は、エプソンインクジェットプリンター共通の新しいプリンター言語です。 近年ではプリンター自身にイメージ処理機能を搭載した製品(デジタルカメラダイレクト印刷対応機種など)が多く存在しています。 ESC/P-Rはプリンター側が搭載しているイメージ処理機能を利用した制御コマンドです。 (中略) インクジェットプリンター機種共通のコントロールコードです。 プリンター本体に搭載されたイメージ処理を用いるため、基本的な印刷モードのみサポートしていますが、1つのドライバーで多くの機種に対応可能です。

とあるから、エプソンの最近のインクジェットプリンタは、linuxだったら「printer-driver-escpr」で大体大丈夫なんじゃないだろうか…?

ラズパイに最新のpandocをインストール

Xubuntu 20.04 のレポジトリに入っているpandocのバージョンが2.5と古かったので、最新のバージョンをインストールした。

ありがたいことにArm64版のdebが配布されていた。

僕のラズパイにインストールしたXubuntuは64bit版なので、debでインストールできた。

Download the latest installer から pandoc-x.xx-x-arm64.deb をダウンロードして、以下でインストール。

$ sudo dpkg -i pandoc-2.13-1-arm64.deb

(2.13-1のところはその都度変更。)

ラズパイのオーバークロック

Xubuntu 20.04.2 LTS をインストールしたラズパイ4。

やはり、もっさり感があって、オーバークロックしてみた。

オーバークロックはリスクがあるので、自己責任で!とくにCPU温度は上がるはずなので、CPUファンやヒートシンクは必須(まあ、オーバークロックしなくても必須っぽいが)。

正直、これまでPCのオーバークロックってやったことなかったけど、ラズパイは簡単だった。

$ sudo geany /boot/firmware/usercfg.txt

で、

over_voltage=3
arm_freq=1800
gpu_freq=700

を追加するだけだった。

本家のラズパイOSの方は、 /boot/config.txt に書き込むらしいけど、Xubuntuをインストールしたそれを見ると、「これを編集するな! 編集するなら usercfg.txt を編集しろ!」とあったので、上記のように /boot/firmware/usercfg.txt に追加した。

とくにブラウザのスクロールなどのもっさり感が軽減された。

設定の詳細は下記リンクを参照のこと。

参考リンク:

初めてのラズパイ購入

ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカーはすでに持っているものを流用。

購入したもの(価格は購入時のもの)

ラズパイ4本体 モデルB メモリ8GB

ケース(電源アダプター[5.1V 3A USB-C スイッチ付き]・冷却ファン・ヒートシンクを含む)

以下、すでに持っている人は購入する必要はない。

MicroSDカード

これにOS(ディストリビューション)をインストールする。

MicroHDMI to HDMI変換アダプター

ラズパイ4のディスプレイ出力はMicroHDMIなので、それを一般的なディスプレイで入力に使われているHDMIに変換するアダプター。

MicroSDカードリーダー/ライター

PCからMicroSDカードにOS(ディストリビューション)をインストールする際に、PCとMicroSDカードを接続するために必要。

合計金額

14,657円。

Xubuntu 20.04 LTS をインストールしてみた。ブラウザなどの動作はもっさりしていて、メインとして使うには無理だろうけど、テキスト編集中心の事務作業であれば、使える。

ポータブックよりは使えるw。

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