今後、継続的に更新していく。
環境は LuaLaTeX(LuaTeX-ja)なので、「3\zw」(3文字分の全角文字幅(zenkaku width))のように「zw」「zh」単位には「\」がついて、「\zw」「\zh」となる。
あと、こちらもご参考に。→LaTeX 使い方・参考リンク - adbird(広告鳥) 備忘録
目次
- 目次
- インデント
- 段落の左右の余白
- 行間(行送り)
- 段落と段落の間の行間
- 引用
- 本文中で特定の箇所だけフォントサイズを変更する
- テキストの右寄せ
- テキスト(文字列)をゴシック体にする
- テキスト(文字列)を太字にする
- 文章に枠をつける [framed パッケージ]
- ルビ(ふりがな)[pxrubrica パッケージの場合]
- 圏点・傍点 [pxrubrica パッケージの場合]
- 表
- リスト(箇条書き)
インデント
1字下げをしない
段落の最初に
\noindent
をつけ、本文との間に半角スペースを入れる。
ぶら下げ(ハング)インデント
段落の最初に
\hangindent=3\zw
をつけ、本文との間に半角スペースを入れる。
\noindent
と組み合わせて
\noindent\hangindent=2\zw
のようにもできる。
段落の左右の余白
段落の左側の余白。
{\setlength{\leftskip}{5\zw}%
本文。
\par}
段落の左側・右側の余白。
{\setlength{\leftskip}{10\zw}\setlength{\rightskip}{3\zw}%
本文
\par}
行間(行送り)
文書全体の行間を調整する場合
プリアンブルに
\renewcommand{\baselinestretch}{0.8}
などのようにする。上記は行間を0.8倍にしている。
ある段落の行間を一時的(部分的)に調整する場合
① setspaceパッケージを使う方法
プリアンブルに \usepackage{setspace}
を書いて、
\begin{spacing}{倍率}
行間を部分的に調整したい段落
\end{spacing}
② パッケージを使わない方法
段落の最後に(※段落の最初ではないので注意)
\setlength{\baselineskip}{1.2\zh}
などのように付ける。
段落と段落の間の行間
段落内の行間ではないので注意。
文書全体の段落間の行間
プリアンブルに
\setlength{\parskip}{3mm}
段落間の行間
その場所以降
\parskip 0.5\zh
引用
短い引用
「1段落以内の引用文」らしい。段落先頭の1字下げされない。
\begin{quote}
引用文
\end{quote}
長い引用
「複数段落にわたる引用文」。段落先頭の1字下げされる(1字下げしたくないときは\noindent
をつける)。
\begin{quotation}
引用文
\end{quotation}
引用の再定義
「ltjsarticle」クラスを使っている場合。
引用部分の段落の左余白が大きすぎる(3文字分空く)ので、2文字分にしたい。
プリアンブルに以下を追加。
%%% 引用文 の再定義(\leftmargin 2\zwを追加)
\makeatletter
\renewenvironment{quotation}{%
\list{}{%
\listparindent\parindent
\itemindent\listparindent
\rightmargin \z@
\leftmargin 2\zw}%
\item\relax}{\endlist}
\renewenvironment{quote}%
{\list{}{\leftmargin 2\zw\rightmargin\z@}\item\relax}{\endlist}
\makeatother
%%%%%
本文中で特定の箇所だけフォントサイズを変更する
{\small 変更したい文字列}
フォントサイズは小さい順に
- tiny
- scriptsize
- footnotesize
- small
- normalsize
- large
- Large
- LARGE
- huge
- Huge
テキストの右寄せ
環境版とコマンド版がある。
環境版はその上下に多少の空白が入るが、コマンド版には上下の空白は入らないらしい。
環境版
\begin{flushright}
テキスト
\end{flushright}
コマンド版
{\raggedleft テキスト\par}
「raggedleft」なので、要注意。
「ragged」 は「rag(ぼろ切れ)」に由来する言葉で、「ギザギザの、でこぼこの」という意味で使われます。 「ragged right」は「ギザギザになった右側」、つまり右端の余白部分に文字の位置を揃えないこと=「左揃え」のことです。
デザイナー必見!「右揃え・左揃え・センタリング」レイアウト指示で使う英語表現 - Webデザイナーのビジネス英語備忘録
テキスト(文字列)をゴシック体にする
\textgt{文字列}
または
{\gtfamily 文字列}
テキスト(文字列)を太字にする
\textbf{文字列}
または
{\bfseries 文字列}
上記で、明朝体のフォントが太字にならず、ゴシック体になる場合、lualatex環境の場合、プリアンブルに下記を追加(原ノ味フォント使用前提)。
\usepackage{luatexja-fontspec}
\setmainjfont[BoldFont=HaranoAjiMincho-Bold]{HaranoAjiMincho-Regular}
文章に枠をつける [framed パッケージ]
プリアンブルに下記を追加。
%%% 文章に枠をつける
\usepackage{framed}
本文中では以下のように書く。「o」framed はおそらく open framed の略。文章がページを跨いだときの枠を開いてくれる。
\begin{oframed}
本文。
\end{oframed}
やることはないと思うけど、ページを跨ぐときに枠を閉じるときは「framed」にする。
ルビ(ふりがな)[pxrubrica パッケージの場合]
pxrubrica パッケージを使ったルビの付け方の詳細は、CTAN: Package pxrubricaやLaTeX 文書で“美しい日本の”ルビを使う ~pxrubrica パッケージ~ - Qiitaを参照のこと。
プリアンブルでpxrubrica パッケージを設定。
\usepackage{pxrubrica}
1文字のルビ
\ruby{鷹}{たか}
2文字以上のルビ
\ruby{小鳩}{こ|ばと}
\ruby{七面鳥}{しち|めん|ちょう}
2文字以上のルビ(グループルビ)
\ruby[g]{小鳩}{こばと}
圏点・傍点 [pxrubrica パッケージの場合]
プリアンブルでpxrubrica パッケージを設定。
\usepackage{pxrubrica}
普通の圏点
\kenten{親文字}
傍点
\kenten[s]{親文字}。
ルビの上に圏点
\kenten{ダメ、\ruby[<j*>]{絶対}{ぜっ|たい}。}
圏点のマークを変える
\kentenmarkinyoko{bullseye}\kenten{圏点のマークを変える}。
再び、元(デフォルト)の圏点に戻すには以下のようにする。
\kentenmarkinyoko{bullet*}\kenten{親文字}。
どんなマークがあるかは、CTAN: Package pxrubrica のドキュメントを参照のこと。
表
表のセルの幅を指定しつつ、左寄せ・中央寄せ・右寄せ
TeXでは、表のセル内の幅を固定するためには、p{3\zw}
というように設定するが、そうするとその列のセルの中身は左寄せになってしまう。
そこで、表のセルの幅を指定しつつ、左寄せ・中央寄せ・右寄せにする方法。
プリアンブルに以下を追加。
\usepackage{tabularx}
%% 表でセルの幅を指定しつつ、左寄せ・中央寄せ・右寄せ %%
\newcolumntype{L}[1]{>{\raggedright\arraybackslash}p{#1}}
\newcolumntype{C}[1]{>{\centering\arraybackslash}p{#1}}
\newcolumntype{R}[1]{>{\raggedleft\arraybackslash}p{#1}}
本文中では、「C」や「L」、「R」など大文字で指定して使う。
\begin{table}[tbh]%h…here. t…top. b…bottom. p…page(別のページを作成し,そこに表示).
\centering
\begin{tabular}{|c|C{6\zw}|C{6\zw}|C{6\zw}|}% ここで設定
\hline %このhlineは表上部の罫線
A1 & A2 & A3 & A4\\ \hline
B1 & B2 & B3 & B4\\ \hline
\end{tabular}
\end{table}
図表を強制的にその場に表示させる
プリアンブルに \usepackage{here}
として
\begin{table}[H]
で表を始めたり、
\begin{figure}[H]
で図を始めたりする。
表中のフォントサイズを変更する
該当の表中のフォントサイズを変更するには、\begin{tabular}
の前に\small
などを置く。
リスト(箇条書き)
番号付きリスト
\begin{enumerate}
\item 番号付きリスト
\item 番号付きリスト
\item 番号付きリスト
\end{enumerate}
記号(「・」など)付きリスト
\begin{itemize}
\item 記号付きリスト
\item 記号付きリスト
\item[☆] 記号付きリスト
\end{itemize}
特定の項目だけ見出しを任意に変えたい場合は、上記のように\item[☆]
などとする。
リスト(itemize, enumerate, description)のレイアウト調整
プリアンブルに下記を追加。
\usepackage{enumitem}
本文で以下のようにする。
\begin{itemize}[leftmargin=5\zw]
\item 記号付きリスト
\end{itemize}
詳細はCTAN: Package enumitemのドキュメントを参照のこと。
list 環境
じつは「一般的なリスト(箇条書き)」の環境は、list環境。
\begin{list}{〈各項目のデフォルトの見出し〉}{〈追加設定〉}
\item リストの内容
\end{list}
〈各項目のデフォルトの見出し〉は、任意のマーク(例「☆」など)にする際に、
〈追加設定〉は、leftmargin=2\zw
などのリストのレイアウトの調整をする際に設定。
見出しをつけないリスト
\begin{list}{}{}
\item リストの内容
\item リストの内容
\end{list}
任意の見出しのリスト
例)見出しを全部「☆」マークにする
\begin{list}{☆}{}
\item リストの内容
\item リストの内容
\end{list}
特定の項目だけ見出しを変えたい場合は、\item
の後に[△]
などとする。
カタカナなどのリスト
\begin{list}{}{}
\item[ア、] リストの内容
\item[イ、] リストの内容
\end{list}
細かい調整を加えたものの例。
\begin{list}{}{\leftmargin=2\zw \labelsep=1\zw \itemindent=1\zw}
\item[ア、] 箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き
\begin{list}{}{\leftmargin=2\zw \labelsep=0\zw \itemindent=0\zw}
\item[い:] 箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き
\item[ろ:] 箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き
\end{list}
\item[イ、] 箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き
\item[ウ、] 箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き箇条書き
\end{list}